アルコールと薬の飲み合わせ~自分なら・・その1~

さて、いよいよ本題でしょうか。

これまでアルコールと薬の飲み合わせに関して2回に渡ってアップしてきましたが、言ってみればこれらは《教科書的内容》です。

この本題という私が【個人的に発したい内容】に関してだけですと、説得力に欠ける感じがあるかもしれないので、原則的な内容も載せたいと思い、これまで教科書的内容をアップしてきました。

もちろんこの教科書的内容以上の断定的なことは言えないのですが、私の個人的な意見は補足的というか【完全に自己責任】ということですので、安全性が確認されているわけではないので誤解ないような解釈でお願いします。

少しでも薬に携わっている者としての考えということでのご理解をお願いします。

本題の前に

そもそもなぜ今回の記事を書こうと思ったかと言うと、以下の状況に置かれる場合があると思ったからです。

  1. 薬を飲んでいる期間、誰かとお酒を飲会があり、その席を断れない。
  2. 薬を飲んでいる期間でも、お酒を飲みたい日がある。

1.に関しては、仕事上や友人との約束などで《お酒の席》が外せない場合、該当することがあります。

2.に関しては、お酒を楽しみにしている日で、飲みたい気持ちになっている時でしょうか。

ちなみに私は〈2〉のケースになることが時々あります。

これらの状況下の時に、「薬とアルコールが飲み合わせがよくない」ということは調べればすぐ出てきますが、「大丈夫だろうと思われるケース」については調べてもなかなか出てきません。(よろしくないことなので)

しかし実際は、例外というかアルコールが影響しにくいケースもあることは想像でき、何か参考になる情報があればという思いで、可能な範囲でレビューしようと思いました。

ちなみに《アルコールと薬の飲み合わせに関して》前回までの教科書的内容を確認したい方は、下記をご参照ください。

今回の内容でも、前回レビューした薬が例として出てきますので。

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まずは基本を理解した上でね

今回は常用薬(毎日服用する薬)がない設定でお話していきます。

それではいきましょう。

①〈アルコールに影響する薬〉に該当しない場合

私は前回レビューした、 アルコールと薬の飲み合わせ~②何がダメ?~ の中で〈アルコールに影響する薬〉に該当しない場合、基本アルコールとの相互作用を気にしない場合が多いです。

つまり、該当しない薬を飲んでいても、アルコールを飲む時があります。

原則は禁酒しますが、「飲みたい」と思った時はそのあたりを判断してお酒を飲んでしまいます。

場合によっては、〈アルコールに影響する薬〉に該当する場合でも気にしない時もあります。(後述)

もちろん何かあっても自己責任ということで。

その際に考えること、それは、

  • 効果について
  • 副作用について
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まあ当たり前ですが

効果に関しては、《アルコールで効果が強くなる⇨副作用が強くなる》としても、想定できる範囲なら気にしません。

例えば、頭痛薬でNSAIDsを服用する場合、副作用の胃障害が有名ですが、一回のアルコール摂取でどれだけ影響するか?と言えば、重症になることはほぼないと考えられます。

副作用に関しては、アルコールが関与しなくても発生することは当然あるわけで、コールにより副作用の症状が強くなることと相関しない場合もあります。

つまり、副作用が発生した場合、アルコール摂取・非摂取による症状の差は考えにくいこともあります。

断定はできないのですが、例えば皮膚障害が出た場合、アルコールを摂取したからと言って、皮膚状態がもっと悪くなるとは説明できないのです。

また、効果が弱くなる可能性もありますが、それはもうその人の感覚でしかないと思います。

頭痛薬のように症状で効果の差を判別できる薬ならわかりますが、抗生剤など効果が実感できない薬は効果不変か減弱しているかわかりません。

(※抗生剤で効果を実感する人もいますが、ケースによっては自然治癒で改善している可能性もあるので、表面上はハッキリとはわからないことが多いです。)

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効果減弱を心配するなら、アルコールを飲まないに越したことはないかな。

②〈アルコールに影響する薬〉に該当する場合

これに関しては基本禁酒します。

ですが中には「いいかな」って思う時もあります。

例えば先ほどの風邪時の処方例でも挙げましたが、ロキソプロフェンなどのNSAIDsは影響すると言われていますが、私は気にしないです。

もし自分がお酒を多量に常用していたらさすがに気にしますが、その場合薬の服用頻度が増えれば、まずはアルコールの摂取量、回数を減らすと思います。

あとは、かゆみ止め、鼻炎などの抗アレルギー薬に関しては、さほど気にしないです。

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眠気強くなるかもしれないけど・・自分だからいいかなって

実際アルコール摂取して、抗アレルギー薬飲んでも何も気になることがなかったので。もちろん個人差があるということですが。

特に注意するのは、ジスルフィラム様作用が出る一部のセフェム系抗生剤とメトロニダゾールですね。

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二日酔いのリスクを侵してまで飲みたくないので

睡眠剤に関しては、この手の質問でよく受けることですが、当然アルコールはよくないとされています。

ですが、私ならアルコールを摂取した場合、それでも眠れなかったら睡眠剤を飲んでしまう時もあるかもしれません。

ただし、その時は減量するでしょう。毎日1錠飲んでいたら半錠に。

でも半錠で効かなかったら1錠飲むかもしれません。

実際服用している人でも、アルコールを摂取した後に睡眠剤を飲んでしまうこともあると思われますが、、実態はわかりません。

①、②を整理すると

①、②のケースでわかりにくい面もあると思いましたので、ここでプチ整理してみます。

全部の薬を挙げることできませんが、多くの人が飲んだことがある(または可能性がある)薬の中で、私自身がアルコールと気にしない分類の薬を以下に挙げてみました。

ただし、持病や常用薬(毎日服用する薬)がないという前提で。

  • NSAIDs、アセトアミノフェン(痛み止めとしての使用)
  • かゆみ止め、鼻炎薬(抗アレルギー薬)
  • 抗生剤(病状によるが)
  • 胃薬、整腸剤、下剤など消化器系薬
  • ビタミン剤
  • 漢方薬

言うなら、病態が比較的軽症な場合に飲む時でしょうか。

また、これらは病状を考慮して判断するので、絶対気にしないわけでないです。

例えばNSAIDsは発熱時を除外しているのは、熱が出ている状況ではアルコールで回復が遅れそうですし。

状態に応じて判断することもあります。

場合によっては休薬も?!

痛み止めのように症状が出ている時や、一時的な胃薬など(以下、臨時薬)の場合、状態にもよりますが、薬を飲んだり飲まなかったりすることもあり得ます。

なので、もしお酒を優先させたい場合、これらの状態を考慮して臨時薬を休薬する選択もするでしょう。

薬を気にせずお酒を飲むか、休薬するか。

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治療に影響ない範囲で

今回は主に臨時薬においての私の見解でした。

次回は治療への影響を考慮した場合や、常用薬(毎日飲む薬)がある場合などの見解をお話したいと思います。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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