認知症の周辺症状(BPSD)

認知症の症状は「中核症状」と「周辺症状に」分類されます。

今回は周辺症状についてアップしていきます。

周辺症状って何?

もの忘れをメインとする中核症状に対して、認知症になると「不安」や「混乱」が現れてきます。

周辺症状は上の図のように、妄想だったり、徘徊だったりと様々な症状が現れてきます。

それらの症状を周辺症状と呼び、別名【行動・心理症状(BPSD)】とも呼ばれます。

※BPSD( Behavior and Psychological Symptoms of Dementia )

《参照:中核症状について》

認知症の中核症状

個々によって症状が異なる

記憶障害などをの中核症状に比べ、周辺症状は個人の性格、経験、周囲との関係などによって症状が個人個人異なります。

これには、〈機能している神経細胞が、自身のキャラクターと周囲との関係性の反応として現れてくる〉ようなイメージです。

心の葛藤が表に出た感じかな?!

なので、周囲には理解しがたい症状が現れる場合もあります。

興奮系の症状

興奮系の周辺症状としては、

・暴力、暴言

・不穏

・介護拒否

などが挙げられます。

感情のコントロールがうまくできず、周囲に当たってしまいます。

対処が大変な場合が多いね

自身では認知症と自覚することは難しく、周囲の反応に対し理解できないことによる種類の症状とも言えます。

沈静系の症状

沈静系の症状としては、

・抑うつ、不安

・睡眠障害

などが挙げられます。

人は何かを行おうとする意思やエネルギーが無くなると、当然何もしたくなくなります。

認知症になると周囲との関係性が崩れてくることや、「自分でできないことが増えてくる」という自覚も出てきます。

その結果、抑うつ状態、無気力などになることがあります。

自意を維持していくことも大事だね

その他症状

他にも様々な症状があります。

・徘徊

・妄想、幻覚

など、冒頭の図に挙げたような症状。

中核症状の一つの見当識障害が進むと、帰り道がわからなくことがあります。

「あの店に行く道を確認したい」など衝動が出てくれば、外出して確認しにいきます。その後、家に帰れなくなって彷徨ってしまい、「うろうろしている」状況に陥ります。

結果、徘徊として認識されます。

また、人は記憶障害が進むと、いろいろ疑ったり、ありもしないことを想像してしまうこともあります。

結果、頭に描いていたことを現実に見たことのように思ってしまい、「被害妄想」や「幻覚」を見てしまいます。

個人の環境によっていろいろあるんだね

このように周辺症状は個人の性格、経験、周囲との関係などによって症状が個人個人異なります ので、他にも症状が出ることがあるかもしれません。

症状の出現時期

アルツハイマーにおいて、中核・周辺症状の出現時期について表がありましたので、参考まで。

健康長寿ネットより 「アルツハイマー型認知症の症状と経過」

記憶障害など(中核症状)⇨妄想など(周辺症状)⇨人格変性

というように、徐々に段階を踏んで症状が変わっていくように見られます。

病状が進むと、症状も変わっていくんだね。

いかかでしたでしょうか。

今回は認知症の周辺症状についてアップしてみました。

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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