もくじ
認知症の症状の分類
認知症の症状は「中核症状」と「周辺症状に」分類されます。
今回は中核症状についてアップしていきます。
中核症状って何?
認知症の症状と言えば「もの忘れ」が皆さんご存じかと思います。これは中核症状の一つです。
実際、もの忘れ以外の症状として、妄想や徘徊など伴うこともあります。これらは周辺症状(BPSD)と呼ばれています。
上の図のように、中核症状とは脳内の細胞が死んで機能が低下することによる症状です。〈脳が直接的なダメージを受ける主たる症状〉ということです。
《参照:周辺症状について》
記憶障害
記憶障害の特徴をまとめてみます。
・最近の記憶が忘れやすい
・病状が進行すると昔の記憶も忘れていく
・体験したことの部分的な記憶障害ではなく、全体的な記憶障害が見られる。
例:先週外食した時に「食べたもの」ではなく、「外食したこと自体」を忘れてしまう。
子供の頃など昔の記憶ほど覚えているものだね
見当識障害
見当識とは、時間、場所、自分の現在の状況など把握することをいいます。
以下特徴です。
・時間、日にちがわからなくなる
・外出先で今いる場所がわからなくなる
・家族、近所の人がわからなくなる
外出先で一人だと、家に帰れなくなることもあるんだね
実行機能障害
実行機能とは、ものごとを計画的に実行できる能力を言います。
以下特徴です。
・着替えの順番がわからなくなる
・予想外の事態に対応できなくなる
予想外の対応って僕も苦手だな・・
理解、判断力の障害
ものごとを理解するのに時間がかかり、適切な判断が難しくなります。
・急かされた時、理解ができない
・とっさの判断ができない
ゆっくり話して伝えよう
言語障害(失語、失行、失認)
以下特徴です。
・失語:言葉の理解や表現が難しくなる
・失行:日常生活の動作が行えなくなる
・失認:目の前にあるものを認識できなくなる
本人はやろうとしてできないことがあっても、周囲から認知症の症状と理解されないこともあるでしょう。
周りが理解するのも大事だね
いかがでしたでしょうか。
今回は認知症の中核症状についてアップしてみました。
次回は周辺症状についてまとめてみたいと思います。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。