もくじ
小児の風邪は繰り返しやすい
小児は成人に比べ、風邪を繰り返すことが多いです。
成長していくと免疫機能が備わってくるので、一般的には抵抗力が年々増えていきます。
よって小児は風邪流行時期には成人よりも体調が崩しやすくなります。
風邪になったら、病院に行かなくても治る場合もあるので、できるなら行かないで治したいと思う人は多いです。
風邪の時はどの程度で病院に行く?
小児が風邪になったらどの程度で受診するのがいいのかな?
小児が風邪の時、親は病院に行くタイミングを悩むと思います。
熱が出たら受診するのか?咳がひどくなったら受診するのか?
個人個人で病気の程度も異なり、不安、予定、家族状況などいろいろ背景があると、どのタイミングで受診するか悩みます。
一般的に「症状がひどくなったら受診」ということですが、一概には言い切れないので、私自身いろいろ検索してもなかなかピンとこないと感じていました。
これまで仕事においても、「どのくらいになったら受診した方がいいのか?」という質問を受けた場合、薬剤師の立場としても一般論しか言えないことを時々痛感していました。
小児科医に聞いてみた
これにつきます。
当たり前ですが専門医に聞くのが一番ですね。ということで、先日この〈受診のタイミングについて〉ある小児科の先生に聞いてみました。
風邪の時、どのくらいの症状になったら受診するのがいいでしょうか?
必ずしも症状だけで判断できない場合もあります。風邪の時、元気がなかったり、食欲がない日が続いたら受診に来て大丈夫です。
熱が出ていなくても、咳がひどいと胸の音が悪い場合もあるので、診てみないとわかりませんので。
症状も大事ですが、お子さんの状態が普段と違うかが重要な観察です。
元気がない場合は、何かしらの病状が潜んでいる場合もあります。
なるほど、症状だけではないのですね。
私は症状にしか目がいっていませんでしたが、改めて考えると、幼児はなかなか自分の状態をうまく伝えることができないことが多いです。
特に2歳くらいまでは言葉自体きちんと発することが難しいので、親がいつもの状態とどう違うか気にすることが大事ですね。
例えば、元気がない、睡眠不足 (夜咳がひどいなど) で日中眠い、食欲がない、興奮しすぎている、などしょうか。
ある程度自分で伝えられることができればそれを聴取できますが、先生からのご意見で改めて〈子どもの状態〉というのを教えていただきました。
外に見える症状は一つの指標
今回、教えていただいた受診のタイミングですが、これは各医師によっていろいろ見解はあると思います。
でも、私が聞いた小児科の先生が仰ったことで改めて感じました。
《病態を患っているということは、患者さんがどういう状況にあるかということを診ること》か。
表現が難しいですね。。
私は風邪の時は、咳など症状をメインに見ていましたが、そもそも「具合が悪い」という全体的な視点をもつことが大事なんだと感じました。
もちろん風邪じゃなかったら、食欲がないなど日常生活と異なった状態が続けば受診を検討すると思うのですが、風邪の時など症状がある程度病態とリンクする疾患に関しては、症状の方を優先して気にしていました。
病態の中に症状があって、症状だけで判断は難しいことも多いよね。
また、風邪のといっても咳など外観の症状の他に、胸の音や呼吸状態など医師ではないと判断できないことが当然あります。
診断結果によっては、喘息に発展することもあり得るかもしれません。
なので、症状というのは一つの指標でしかないということを再認識しました。
ある症状が良くなっても、「からだ全体」が元気になっていないと治ったとは言えないよね。
いわゆる「木を見て森を見ず」的な感じでしょうか。
受診ポイントは・・・
結局は「これだ」という受診ポイントは断定できません。
でも今回、小児の風邪の受診ポイントで学んだことは「いつもと違う」、「いつもより元気がない」という【日常との違い】ということ、+症状の程度。
言葉にすると、よく聞く言葉ではあるのですが、認識度が今までより深まりました。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。